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この度は海外ビジネスEXPOにご来場いただき、誠にありがとうございます。お陰様で、本イベントも今年で9回目を迎えることができました。

真の日本の開国のために、「海外ビジネスをする企業を１万社創出すること」が弊社Resorzの使命であり、色々な国々を股にかけて活動しております。

少子高齢化による市場の縮小、人材リソースの不足……日本企業にとって海外展開は喫緊の課題であり、重要な経営戦略です。それは、未曾有の円安という状況で、さらに重要性を増しているように思います。

実は、先日はその円安を感じにフランスに行ってきました。海外に出続けて25年間のなかで一番日本円の弱さを感じる一方で、物価が高い国のQOLが高いかと言えば、全くそうではないという気づきもありました。

フランスの最低時給は1800円程度。ホットドッグも11€（約1800円）。そしてそのホットドッグは決して美味しいものではない。１時間働いて美味しいいホットドッグを２、３本は食べられる国と、美味しくもないホットドッグを１本食べられる国。果たしてどちらがQOLが高いのでしょうか？

国民が幸せかどうか？を決めるのはQOLであり、GDPや通貨で国家の幸せを定義することは古い昭和的価値観（比較でしか自分の優位性を決められない）なのかもしれません。
個人もそうであるように、幸せは他者との比較の先にはない。「誰々より〇〇だから幸せ」という価値観ではなく、自分が自分らしくあるから幸せなのであり、幸せは１００人いたら１００通りあるものです。

見逃しがちな視点ですが、人間の集合体である国家もそうです。重要なのは他国と比べ経済大国であるかどうかではなく国民のQOLです。
ほとんどの日本人が自覚していませんが、そういった意味では今や日本のQOLは相当に高いのではないでしょうか？今まで数十カ国を訪れていますが、こんなに安全でインフラも整っており豊かな自然と多様な文化がある国家はありません。

通貨や物価より大事なことは唯一性をなくさないこと。ユニークであり続ければ日本は世界の中で勝ち続けられます。その国にしかないもの、考え方、体験できないものに気づくこと。つまり我々日本人の強みを認識し誇りを持ち継続し続けること。 他国とは比較し過ぎず自己満足を持つことなのではないでしょうか。

外に出て外貨を稼ぐだけが海外ビジネスのメリットではありません。その本質は外に出ることで日本を相対的に理解すること。世界を知ることを通じ我々の強みが何であるかを理解すること。そしてその強みにプライドを持ち継続し続けること。すなわち日本を強くし世界に貢献することです。

歴史を鑑みても外に出ることで我々は進化してきました。 そしてこれからまた日本企業は海外ビジネスを通して進化します。

だから我々はこれからも日本人や日本企業を海外に出すことをミッションとし続けます。
今回の海外ビジネスEXPOを通じ１社でも多くの企業が海外ビジネスに取り組むことを心より嬉しく思っております。

2023年11月
株式会社Resorz 代表取締役 兒嶋裕貴

　　
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